現実的なカリキュラムとしては、ベースは今、実際に起こっている実務プロジェクト(PJ)が中に入ってくる仕組みになると思います。委託的に受け入れていくというような事もありますし、同時に僕自身が(たちあげた)施工会社(株式会社R.O.I)との設計協力というかたちもありますので、そこからのリンクも考えています。
従来の会社形態の場合、過去のものや実際の仕事にならなかったものも取り上げて、その中から出てくる理論的な事、バックグラウンドになっている歴史的な事などを、なかなか教える機会がありません。そんな事はどこか余所で勉強してきなさいと、僕もそうやってきたけれども、現実的にはなかなかそうもいっていられない。ですから、実務的PJを実務実習としてやりながら、そこからリンクしている理論的な背景や思想的な背景を、講義というかたちでフォローアップしていく予定です。
(実際に建たなかった)架空のコンペをやってもあまり深みがないと思われるかもしれませんが、どんな人達が関わり、どのような苦労があったのか、そこに(構造家として)どのように関わったのかという事をトレースしながら一緒に勉強していく機会としたい。そこに必要となるような理論や背景を知識としてインプットしていく、そんな事が出来るのではないかと思っています。
カリキュラムは午前から夕方まで実務実習にあてます。平日コース(本科)と土日コース(専科)で、フォローアップの講義、時に対談などの機会を夜に設ける予定です。
生徒さんは朝から夜までほぼ24時間、週7日、その間全てに授業が詰まっているのではなく、むしろスタジオのような形態です。朝来ると自分の机とスペースがあり、そこに夜まで居てもいいし、土曜や日曜でも来ても構わない。そこで腰を落ち着けて、1年なら1年、2年と勉強して貰いながら、ちゃんと実務経験になるくらいの体験をして貰うと。過去のPJを取り上げたり、現在進行形のPJをやって貰ったり、それをフォローアップしていく講義を、かなり専門的に、大学院レベルの内容でやっていく予定です。 |