昨年11月26日の選挙で、JIA(社団法人日本建築家協会)会長に選出された
出江寛氏に、会長立候補の経緯と今後の方針についてお聞きしました。 |

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立候補する気はさらさら全く無かったんです。北海道から沖縄まで全国10支部のうちの7支部の支部長と理事の方とか15人くらいが、私のマンションに来て「会長に立候補してくれ」っていう話があってね。「その気はない」って言ったんですけど、「改革をやって欲しい」と。今のままではJIAはしぼんでしまうし、マンネリズムだっていうことなんでしょうね。
私は歳だし、気楽にいきたいと思ってたんだけどね。だけど「やれ」っていうことで、それじゃあ今いる現支部長に「もう一期やりますか?」って言ったら、「出江さんが会長になるんだったら、もう一期やります」と。梯子をはずされてもかなわないので、「連判状を書いてほしい」といったら、連判状を皆書いたもんだから、それじゃ、しょうがないということで、仙田さんと選挙ということになってしまったわけです。立候補をさせられたという感じだね。 |
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それで要するに勝った以上は、以前から僕はこうあって欲しいと思っていたことがあって、それはJIAが今までやってこなかったことなのです。
初代会長の丹下先生の時から20年経っても我々の業務環境は何も改善されないどころか、段々悪化している。それで今設計事務所がみんな大変困っている。日本経済の70%が東京に集中して、残り30%を全国で分け合っているわけでしょ。そうすると地方の仕事がどんどん無くなってしまった状態で、東京はそれなりに潤っているけれども地方は本当に切実なわけです。
だから設計業務環境を改善したいという意欲は地方ほど強いし、このことは僕自身も何とかならないのかなと日ごろ思っていたことです。 |
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振り返ると、初代会長丹下先生は専兼分離を実現するために会員を3万人にしたいといわれた。 何故かというと、法律を変えるためには議員立法で、議員さんを動かさないといけない。ところがJIAはお金がない。お金がないから会員数を3万人に増やして、選挙の時の票田を募って我々の思想等に共鳴してくれる議員さんを当選させて、いわゆる専兼分離、設計と施工を分離して欧米のようにしたいというのが丹下さんの考えだった。しかし旧家協会の人達は「そんな建築家が3万人いてどうする?」っていうのね。それでも丹下先生は自分のプライドを捨てて業務環境を改善しようとしたわけです。欧米なみに専兼分離。だけど実際には8千人くらいしか集まらなかった。今4800人に減ってしまった。 会員がどんどん減る方向で丹下さんの夢は実現できなくなった。そこで私は専兼分離に変わって、設計料を有償とするという法律を立ち上げようと考えています。 |
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