私有の公共 道と住宅の接し方の新しいルール   川端 俊輝/横浜国立大学大学院

細街路を共有する暮らし

1.現状ルール
建物は4m以上の幅の道に接していなければならない。

2.問題点(二項道路)
・敷地が削られるのを嫌い、立て替えが進まない。
・建築が後退しても道が広がらない。

3.新しいルール
・4m以下の道路は一方通行とし、非常時以外の車の進入を禁止する。
→セットバックする必要がなくなることで、立て替えを促す。
・セットバックする必要のなくなった面積の一部は、道に対して開くことのできる私有の公共の機能を持たせる。

4.道に接する面積を増やす形態
・道との接点を増やす建築形態によって、たまりとなる私有の公共をつくる。
・外階段やテラス、屋上をつなぐことで立体的な私有の公共をつくる。